試合を決めた小兵のガッツマン國學院:土倉(2年・遊学館)ー◯△柿田(4年・旭川大高)今季2勝拓殖:●△尾松(2年・明徳義塾)今季1勝1敗※△は左腕 「拓大さんは強かった。いい勉強をさせてもらいました」 試合後、國學院・鳥山監督がそう語ったように、今季のベストゲームとなる可能性さえある競り合いを國學院が制し、嬉しい開幕カードでの勝ち点獲得。 鳥山監督が試合後真っ先に「ありがとう。よくやった」と声をかけたのは、遊撃手の柴田(2年・岡山理大附)だ。 昨日、先制打でチームに決勝点をもたらした小兵のガッツマンは今日も先制点となるスクイズを決め、追いつかれた後の9回には試合を決めるセンター前ヒット。 守備でも「この夏、歴代のショートで1番練習した」と上月コーチが話すほどの猛練習の成果を発揮し、投手をバックアップ。 身長は165cmと決して大柄ではないものの、力のある打撃と安定感のある守備で今後も國學院を盛り立てていってほしい選手の1人だ。 拓殖も敗れはしたものの、7回にスクイズで追いつき、8回にはレフト・村岡の好返球で勝ち越しを防ぐなど泥臭い野球を展開。勝ち点こそ失ったものの、今後に期待が持てる内容だった。昨日の完投に続き、7回途中から登板し勝利投手となった柿田(写真左)。最終回にピンチも招いたが、「アウト1つ1つを取っていけば絶対に抑えられると思っていました」と臆せず腕を振った。(写真右は捕手で主将の石川)◎國學院大学・鳥山泰孝監督「(杉浦が先発を回避したことについて—)本調子ではなかったので、彼にとっても、チームにとってもベストな選択でそうなりましたし、オープン戦は土倉を中心に回して、良い内容でしたので。(柿田が7回途中から好リリーフで6連勝)いやあ、そんな大投手ではないんですが(笑)ただ、彼は苦労人ですので、その想いが今報われているのかなと思います。強い芯と強い成功欲を持っていますから」試合後多くの記者に囲まれた柴田。岡山理大附でクリーンアップを組んだ亜細亜大学・藤岡の活躍も刺激になっているようだ。文・写真:高木遊取材協力:東都大学野球連盟
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