“開き直れる”強さ拓殖:◯佃(3年・広島商)専修:●山田(4年・県岐阜商)ー大野(2年・星稜)ー谷本(2年・済美)ー福田(2年・矢板中央) 3回裏に2失策と嫌な形で先制点を奪われた拓殖だったが、「苦労してるし、開き直れる強さがある」と内田監督が評す、主将・北條(4年・志学館)がその直後の4回表に逆転スリーランを放つと、5回にも相手ミスに乗じて4点を奪うビッグイニングを作り、最後は7回に再び北條がダメ押しとなるスリーベース。 リーグ戦で調子が上がらず、今季初めて2回戦の先発となった佃も、要所を締めるピッチングで専修打線をかわしていき、拓殖がそのまま8−3と快勝。1勝1敗のタイに戻し、決着を明日の3回戦に持ち込んだ。 一方、昨日大勝した専修は攻守で踏ん張れず敗戦。しかし、主将の河合(4年・明徳義塾)は「明日はみんなで強い気持ちを全面に出して戦いたい」と前を向いた。味方のエラーもあったが、最後まで冷静に投げ9回を5安打3失点に抑えた佃【コメント】◎拓殖大学・内田俊雄監督「今日はもう佃がよく投げたのと北條がよく打ったことが大きかったですね。(佃は—)リーグ戦からずっと良くなかったんですが、“ひょっとすると”という予兆みたいなものは最近になってありました。(昨日の大敗後ー)練習は帰ってからしてないですし、ミーティングも短めにして“早く寝ろ”とね。(明日に向けて—)せっかく流れを変えたんで明日勝ちたいですね。ただ今日も特に選手へああだこうだ言うつもりはありません。昨日今日とで選手が感じたこともあるでしょうし。思いきってのびのびやってくれりゃあいいです」 ◎拓殖大学・北條貴之主将「(昨日は大敗だったが—)リーグ戦の時から“2回戦を取る”ことが大事と思ってきましたし、他の選手も僕が特に何も言わなくても明るかったです。そういった開き直れる強さが今年のチームカラーですね。(スリーランについて—)追い込まれていたので特に狙い球は無く、逆方向に打つことだけ意識して、それでダメなら三振でもいいと思って打席に立ちました。(明日に向けて—)いつも通りで、特に何をするでもなく、1人1人がやることをしっかりやれればと思います」◎専修大学・高橋薫監督「(3回裏の攻撃ー)もらったチャンスを1点で終わらせて、自分たちから自滅してしまいました。(打線は—)佃くんの変化球が低めに落ちてて対応ができなかったですね。(明日は—)もうここまできたら全力でやるしかないですね。気持ちばかりでもいいことはないし」◎専修大学・河合優介主将「今日は序盤に先制できたのでいい形ができましたが、スリーランが痛かったです。あとは、その後のミスでの4失点が痛かった。(打たれたスリーランについて—)スプリット系の落ちる球なんですけど、もう1球ボール球を見せても良かったかと思います。もっと慎重にいかなければならなかったのに、勝負に急いでしまいました」逆転された次の回にはバント処理で送球エラーをし、さらにピンチを広げてしまった山田。5回無死満塁の場面で降板した。文・写真:高木遊写真・専修大学インタビュー:松井智子取材協力:東都大学野球連盟
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